ちょっとだけエスパー第6話感想|兆の正体と四季の愛が交錯する衝撃回!

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第6話、もう情報量がすごすぎて…。
めちゃくちゃ面白いドラマですねこれ。今更ながら。

今回は第6話のあらすじと感想、そして明らかになった衝撃の真実について語っていきます。

目次

コメディからSFへの転調

第6話で、世界が一気に「塗り替わった」感覚がありました。

これまでの「コメディ調ヒーロードラマ」は跡形もなく、気づけば骨太なSF群像劇へ。この変化を代弁したのが半蔵(宇野祥平)のあの比喩。

コロコロコミックがアフタヌーンに

半蔵-「ちょっとだけエスパー」第6話より

まさに的確!

文太(大泉洋)の表情も、これまでの明るさが徐々に剥がれていく。使命感じゃなく疑念を孕んだ目つきに変わっていくのがリアルでした。

ちょいちょいクスッとなる箇所は用意されてるものの、話を追うごとに深淵に落とされる感じがしますね。

1万人vs1000万人——正義の衝突

今話の主軸はここですよね。

  • 兆(岡田将生)が掲げる「1万人を救うミッション」
  • 市松(北村匠海)率いるYoung3が訴える「1000万人が死ぬ現実」

どちらも正義。どちらも間違っていない。
ただ市松は兆が言ってる1万人を救うミッションは「嘘だ」って言ってるんですよね。その真偽によってはかなり話が変わってきそうです。

兆の正体がついに判明!未来のホログラムが意味するもの

第6話で一番の衝撃はこれでしたね!
兆(岡田将生)の正体が、未来から投影されたホログラムだったという事実。

文太(大泉洋)が触れようとしたらスカッと空振りしてしまったとき「えぇ~~!?」って声出ましたもん。
兆は未来視のエスパーなのかと思ってました。そしたらエスパーですらないと。

兆=文人(ふみと)だった

兆の本名が「文人」。

「ぶんちゃん」という呼び方、文太にも文人にもかかる二重構造だったんですね!?

文太が第1話冒頭で歌っていた「ぶんぶんぶん」、いったいどんな意味が…?

あと、苗字が隠されてたのも気になります。ここにも驚きがあるんでしょうか。続きが気になりすぎる。

見た目年齢が変わってない理由

兆は2055年から映像として映し出されているだけなんですけど、見た目年齢は四季と出会ったころとほとんど変わってないんですよね。

技術で見た目だけ30年前に寄せてるのかな? 実体はあるらしいから、もっと年取っててもおかしくないんですけど。このへんも謎です。

四季の記憶の混濁│未来から戻された存在

第6話で最も不思議だったのは、四季(宮﨑あおい)の記憶の「ズレ」でした。

自分の記憶に自信がなくなっていく四季

職場の人に「勤務半年記念」と言われて、四季は「2年以上働いているつもりだった」と戸惑う。

夫:まあ…入った時から何年も働いてるって雰囲気はあったね

妻:そうね。この店のどこに何があってどんな手順なのか教えなくても分かってるようなね

クリーニング屋の夫妻-「ちょっとだけエスパー」第6話より

友達にも「結婚していることを知らなかった」と言われて、四季は「フォトウェディングで済ませて年賀状は送ったはず」と伝えるけど、友達は「もらってない」と。

この違和感、つまり四季は未来から過去に戻された存在なんじゃなかろうか。

大きな事故にあった日から、兆(文人)に出会う前のタイミングに戻された。でも記憶がうっすら残ってしまっている。だから今の四季は、過去の時間を生きながら、未来の痛みを「おぼろげながら知っている」状態なのかな。

「ぶんちゃん」は誰?

四季が文太を「ぶんちゃん」と呼ぶあの柔らかさ。でもその呼び名の奥にもう一人の「ぶんちゃん」…つまり兆(文人)の影があることが明かされました。

その瞬間、彼女が見ていた「夢」がすべて繋がる。文太が死ぬ夢。けれどそこに現れていたのは兆の顔。

記憶と愛が、未来と過去の狭間でぐしゃぐしゃに溶けていた。あれ、見てるこっちも胸が痛すぎました。

それはそれとして、兆としての顔と文人としての顔が違い過ぎて俳優さんすごいな…ってなりました。
この文人、愛情激重男なんですよね。エクサバイト並みの。
プロポーズしたあと四季が全然返事してくれないから「…はやかった?」って言うのめっちゃかわいかったな~~

「愛してはいけない」ルールの真相

これまだわかんないな~~。

四季を愛することから繋がって、あの大事故が起こるのかも?

大きな転機になったあの事故で、四季は夫を失ったと思っているけど、夢の中で文人は目をあけて四季を見ている。そして2055年に確かに存在している。

そして、第6話で兆はこんなことを言っていました。

幸いなことに四季は、私を覚えていなかった

兆-「ちょっとだけエスパー」第6話より

四季は事故がきっかけで文人のことを忘れてしまって、ただ夫がいたことは覚えていて、夫への深い愛情も覚えていて、それでもそばにいないから、事故で「ぶんちゃん」が死んでしまったと思い込んだ。これが兆(文人)から見れば20年前の出来事。

文人が大事故を過去に戻って防ぎたいと考えたのが早いか、過去にデータを送れることを発見したのが早いか分かりませんが、これで過去に干渉できると考えたのではないか。

「幸いなことに」っていうのは自虐を含めているんじゃないか。愛情激重男だから、四季がすでに自分のことを忘れてしまっているなら、未練なく過去を改変できると思ったとか。

もしくは、「四季を愛さない」ことが、間接的に事故を防ぐことに繋がるから「Non amare」というルールを作ったとか。

なんにしても、四季にこのルールを伝えて「夫を愛してるから無理です」と言われ、文太と同じ例えを使って話した四季を見る兆の顔、めちゃくちゃ苦しそうに微笑んでましたね。
本当なら、文太の場所には自分がいたのにね。

白い男、アイ、市松——三つ巴の陣営

第6話で一気に混線したのが、「白い男」「アイ」「市松」。この3人(というか3勢力)が物語の軸をかき回します。

アイ=I=未来の市松博士だった

「アイちゃん」は市松博士=2055年の市松自身だったという衝撃の真実。

Young3側のボスは市松博士で、兆の思惑を止めないと1000万人が死ぬとYoung3に伝えて行動させているのも彼、ということですね。

白い男はどの陣営?

白い服の男(麿赤兒)、謎すぎますが、第6話でノナマーレ社側の人じゃなかったことは判明しました。そしてYoung3側でもないと。

じゃあ誰ぇ? 30年後の登場人物の中の誰かだったりします?

兆に、市松博士。どちらも2055年の人物ですから、この白い男も2055年の人なのかなあ。

雪のような粒子を降らせて、Young3を「無音で」消す。「ジャンクションを戻しに来た」という一言で、物語のルールを書き換えてしまう。

彼は「第三の存在」なんだろうと思います。
九条の回想シーンで、親友の八柳を殺したであろう勢力。

八柳の遺書には、仲間がエスパーに殺されたという内容が書かれていました。
白い男は間違いなくエスパーっぽいですし、兆は「エスパーにはエスパーだ」と考えて薬を開発させていたのかも。

白い男が現れたときの雪のような粒子、文人が血を流して倒れているシーンにも出てきたんですよね。たぶん同じものだと思います。
あの事故を起こしたのも、きっと白い男の勢力なのでは?
殺人も躊躇しないようですからめっちゃ怖いですね。

市松博士が防ぎたいと考えている1000万人が死ぬ未来も、白い男の勢力が引き起こそうとしているなら共通の敵として協力できるのになあ。
OP見てる限り、市松は仲間になりそうじゃないですか?紫苑と九条がいないのは謎ですが。

桜介の能力の恐ろしさと、感情の暴走

桜介(ディーン・フジオカ)の能力、第6話で恐ろしい側面が明らかになりました。

「花咲かせとく?」「今はいい」の定番が崩れた

なかなか使いどころのない能力で「花咲かせとく?」「今はいい」の流れが定番化してただけに、感情が強まると生命のピークどころか老化させてしまうと分かって、かなり怖かったですね…。

というか花だけじゃなくて人間にも応用できるってヤバすぎません!?

元ヤクザという経歴がここにきて活きてる(悪い意味で)

第5話からちょくちょくクローズアップされてますよね。

  • アタッシュケースを奪うために市松を躊躇なく殴る
  • 覚せい剤は海水に沈むとダメになることを知っている
  • アタッシュケースが軽くて沈められないと切羽詰まった場面でも冷静に判断できる

感情的になりやすくてタガが外れやすい。やはり殺人を犯したことのある人だけあって、普通とは違う。

今回、紫苑(新原泰佑)が絡むことでより感情が制御できなくなってて、市松のアパートに不法侵入、暴行と思いっきり犯罪を犯してます。

能力の暴走とともに、今後の展開が不穏で恐ろしいです。
紫苑がさらに桜介嫌いになっちゃうよ~~。

あとさりげなく紫苑の能力も強力じゃないですか。似た者親子なのかな…とも思ったりしました。親子で殺し合いとかしたりしない?大丈夫?

Bit5の共通点——家族がいない、後がない

第6話で気づいたんですけど、Bit5のメンバーって共通点があるんですよね。

  • 家族がいないこと
  • もう後がないこと

周りに人がいないから、機密を伝えても漏れる心配が少ない。兆の協力がなければ社会復帰すら難しい状況だから、多少の無理がきく。
だから兆は選んだんじゃないでしょうか。

それは九条(向里祐香)の親友・八柳も同じでしたしね。
友人である九条が遺体の確認に来ていたぐらいですから、身寄りがいないんだろうなと推察できます。

…兆の人選の動機、どう見てもこっちがヴィランっぽいな!笑

まとめ

第6話、情報量がすごすぎましたね。

今回のポイント
  • 兆の正体は2055年の未来から投影されたホログラムだった
  • 四季は未来から過去に戻された存在なのでは?
  • 市松の未来の姿「I(アイ)」が物語のもう一つの焦点に
  • 白い男は第三勢力であり、ノナマーレ社側でもYoung3側でもない
  • 桜介の能力の恐ろしい側面と、感情の暴走が描かれた

次回、第7話。この物語がどんな結末を選ぶのか、最後まで見届けたいです。

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